歯科医師コラム

フレイル予防はお口から

'21.01.14

話せる、食べられる、笑いあえる、
フレイルとは簡単に言うと「加齢からくる衰え」です。
ある程度やむを得ないことではあるのですが、ポイントはフレイル初期に正しく取り組めばその進行を遅くすることが可能で健康寿命を延伸できるということです。
適度な運動と栄養摂取というお決まりのパターンにはなるのですが、
それに加えてオーラルフレイル、つまりお口機能の衰えが注目されています。
歯の衰え=栄養状態が悪くなる。というだけでなく、
お口が衰えると…
「なんて言ってるかわがらね」と言われて話すことが嫌になったり、食べ易い(やわらかい)いつも同じものを食べがちになったりすることが多々あります。
会話が億劫になったり他の人と同じものを食べなくなってくることから、外に出なくなり社会とのつながりを失っていってしまいます。
社会との繋がりの希薄化が更なるオーラルフレイルや足腰の衰えを招き、これらの悪循環から全身フレイルつまりは寝たきりへ一直線!というわけです。

フレイル予防はおくちから。
オーラルフレイルはソーシャルフレイルです。足腰や眼の衰えもありますが、お口のフレイルは特別です。
口は命の入り口と言われますが、社会との接点でもあるのです。

文:iVa